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MySQL vs Auroraベンチマーク比較 (sysbench / db.t3.medium)

Feb 12, 2026 Aurora , AWS bucket-sort

Aurora は RDS MySQL と比較して「優れている」と言われることが多い気がします。

ただ、その文脈のほとんどは、

  • 分散ストレージによる耐障害性
  • フェイルオーバー時間の短縮
  • Reader による読み取りスケールアウト

といった、冗長構成や可用性に関するものです。

一方で、「単体のデータベースとしてどの程度の処理性能を持っているのか?」という点については、 意外と具体的な話を聞く機会がありません。

Aurora はアーキテクチャ的に RDS MySQL とはかなり異なる実装になっているため、 もしかするとそのオーバーヘッドが OLTP ワークロードでは不利に働く可能性もあります。

実際のところどうなのか。

これまで自分では試したことがなかったので、 まずは同一インスタンスクラス上で MySQL (RDS) と Aurora MySQL を並べて、 純粋な処理性能にどの程度の差があるのかを確認してみることにしました。

本記事では sysbench を使用し、OLTP ベンチマークを実施した結果をまとめます。

動作環境

Engine Instance vCPU Memory
MySQL (RDS) db.t3.medium 2 4 GiB
Aurora MySQL db.t3.medium 2 4 GiB

※ 両者とも Network Performance: Up to 2,085 Mbps

sysbench バージョン

sysbench 1.1.0-3ceba0b

テスト条件

  • テーブル数: 10
  • レコード数: 1,000,000 / table
  • スレッド数: 50
  • 実行時間: 60秒

テスト結果

oltp_read_write(読み書き混在)

Engine TPS QPS Avg Latency(ms) 95% Latency(ms)
MySQL 608.56 12171.16 82.12 123.28
Aurora (Writer) 475.99 9519.73 104.85 183.21

MySQL の方が

  • TPS: 約 +27%
  • 平均レイテンシ: 約 -22ms

oltp_read_only(読み取り中心)

Engine Endpoint TPS QPS Avg Latency(ms) 95% Latency(ms)
MySQL - 942.00 15072.08 53.06 73.13
Aurora Reader 754.65 12074.46 66.16 155.80
Aurora Writer 825.61 13209.81 60.51 130.13

Reader endpoint 使用時は

  • TPS: 約 -20%
  • 95% latency は 2倍以上

oltp_point_select(単一行 SELECT)

QPS 上限の目安を見るテスト。

Engine Endpoint QPS Avg Latency(ms) 95% Latency(ms)
MySQL - 23709.21 2.11 3.96
Aurora Reader 20833.79 2.40 5.18
Aurora Writer 21530.10 2.32 4.82

Aurora は

  • 約 -10〜12% 程度のスループット低下

所感メモ

今回の条件では、

Aurora の方が一貫して遅い

という結果になりました。

特に

  • 読み書き混在(oltp_read_write)
  • Aurora Reader Endpoint

での差が大きく、

95% latency が顕著に悪化

しています。

これは Aurora の

  • 分散ストレージへの書き込み同期
  • ネットワーク越しのログ適用
  • Reader endpoint の読み取り整合性制御

などのオーバーヘッドが、 低スペックインスタンス(t3.medium)では 無視できないコストとして現れている可能性があります。

Aurora は「速い」のか?

Aurora は

  • フェイルオーバー高速化
  • Reader スケールアウト
  • ストレージ耐障害性(6-way replication)

などの 可用性・運用性のメリット を提供しますが、

単一ノードの OLTP ワークロードにおける 純粋なスループットでは RDS MySQL に劣るケースもある

ということが確認できました。

Aurora を選定する際には、

  • 可用性
  • スケーラビリティ
  • 運用負荷

といった非機能要件と、

単体ノード性能のトレードオフ

を踏まえて判断する必要がありそうです。

Aurora RDS MySQL AWS
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Table of Contents

  • 動作環境
  • sysbench バージョン
  • テスト条件
  • テスト結果
    • oltp_read_write(読み書き混在)
    • oltp_read_only(読み取り中心)
    • oltp_point_select(単一行 SELECT)
  • 所感メモ
  • Aurora は「速い」のか?

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